2011年4月6日水曜日

ストレスとは?ストレスの発生について

みなさんおはよううございます!
昨夜は、夕ご飯を食べたら無性に眠くなり、ちょっと横になったつもりが、2時まで寝ていました(笑)。
ただ今、夜中の3時です。さっき寝たよ!という方もいらっしゃると思います…毎日みなさんお疲れ様です!
私は、頭がすっきりとしてるので、しーんとした真夜中に、一人静かに自分自身と向き合って、Blogを書いてみたいと思います。

さて、今回は、ストレスについて。
みなさんストレスってどういうものかご存知ですか?

〈心の調子〉…「疲れた」が口癖になった。頭がぼうっとしている。イライラして怒りやすい。やる気が出ない。自分に自信が持てない。毎日が楽しくない。会社や学校に行きたくない。家事をするのもおっくうだ。人間関係で悩んでいる。人前で緊張する。自分なんて死んだほうが良い。

〈体の調子〉…全身が重くて、だるい。首や肩を無意識に回している。背中や腰が痛い。夜中や早朝に目が覚めてしまう。朝起きるのがつらい。血圧が高い。心臓がドキドキする。胃腸の調子がおかしい。栄養ドリンクを飲むのが日課。根気が続かない。けがや事故が多い。

これらは皆ストレスそのものです。みなさん自身、最近こんなことを感じていませんか?みなさんの大切なご家族や周囲の方でこんな方はいらっしゃいませんでしょうか?
では、ストレスとはいったい何でしょうか…?

まず、ストレスがどうして生まれるかをお話します。
みなさんが…アフリカの草原で、猛獣のライオンと遭遇してしまった不幸なサルだと想像してみてください。この時、みなさんだったらどうしますか?
答えは2つしかありませんね…。「戦うか」「逃げるか」です。「闘争」か「逃走」です。

この場合、戦うにせよ逃げるにせよサルの体の中では一体どんなことが起きているのでしょうか?
本能的に全身の筋肉を緊張させ、体中の筋肉をフル稼働させる。心臓がドキドキして新鮮な血液を取り入れるために、呼吸も早くなる。傷ついても血液の流血を防ごうと毛細血管が収縮、血圧が一気に上昇。肝臓からエネルギーの元となる糖が放出され血糖値が高くなる。唾液の分泌量が減少する。逃げる時や戦う時に滑らないように手の平に汗もかきます。(余談ですが…ウソ発見器って、ウソをつくことで緊張すると、指先に微量の汗をかくのでわかるらしいです)。

このような高エネルギー状態が身体の中で起きています。
このように、危険から身を守るために、生体に起きた変化がストレス反応といいます。
したがって、ストレス反応自体は悪いものではなく、もともと生命を守るために、生体に備わった素晴らしいメカニズムなのです。もし、この仕組みがなければ、鋭い牙も爪もない人類は、とっくの昔に絶滅していたでしょうね。
この素晴らしいメカニズムが、逆に生命に対して破壊的に働いてしまう…それが一般的に言われるストレスの正体です。

本来は生命を守るはずのメカニズムがなぜ破壊的に作用するのでしょうか…?
それは、現代人が出会うストレスのほとんどが精神的なものだからです。自分で満足できないことが、大きな原因のようですね。
職場の人間関係で悩んだり、難しい仕事を抱えて夜も眠れないとか、恋人にふられたとか、他人に裏切られたとか、いずれも筋肉を使って解決できる問題ではないのに、体の方は猛獣と遭遇した時と同じように反応してしまうのです。
ライオンに遭遇したサルなら、懸命に「闘うか」「逃げるか」といった筋肉を使うことで、過剰なエネルギーを消費し、本来の目的であるストレス反応は解消されます。
しかし、現代のサラリーマンが、上司に怒られたからといって、サルのように…その上司と取っ組み合いで必死に戦うとか、上司から死にもの狂いで逃げるなどはしないはずです。グッと自分の感情を押さえこんで我慢するはずですね。
この時に発生したストレスが解消されず、身体に落とし込まれ、閉じ込められていくのです。そして、長きに渡り私たちの身体の中に残ります。

そのストレスが限界まで蓄積されると、心と体は悲鳴をあげます。
それが、様々なストレス病です。生命中枢である脳の疲労や緊張により、様々な心身の不調や生活上のトラブルに悩まされます。(最近なんだかイライラする、疲れているのに眠れない、肩や腰が痛い、胃腸の調子が悪い、人間関係が悪くなる、笑顔が出ない、もめごとや事故、失敗が多いなど)。
ストレスは無自覚なので、これらの症状があっても、精神論だけで「もっと頑張らなきゃ!」「もっと頑張れる!」と頑張りすぎると、生命中枢の脳が疲弊してしまって、ついには病気が発生してしまいます。仕事ができる優秀な人がある日突然、鬱になるということも多いです。

それに、ストレス反応は、「戦うか」「逃げるか」という場面で発生しますから、社会で頑張っている人にはもちろん、不登校やひきこもりなど社会から離れ、一見家の中で好きなように過ごしているように見える人たちにもかなりのストレスがあります。
その蓄積されたストレスが何かの原因で爆発すると、家庭の中で暴力をふるったり、家族を殺害するという痛ましい事件も起きたりします。

自分のストレスの原因となっているものをストレッサーといいますが、これには…人間関係、不安・心配、多忙・責任、仕事、環境、四苦八苦(四苦八苦とはお釈迦さまが言った…どんな人にも平等にある「生」「老」「病」「死」「嫌いな人がいる」「別れ」「迷い」「求める」の8つです)があります。
ということは、生きているということは、常にストレッサーにさらされているということになりますね。

このようなことからも、今回の大震災の被災者のみなさんのストレスがどんなにか大きいものかと…とても心配になります。大切な人を亡くした、住む家や車を流された、プライバシーがない不便な避難所での生活、水や食料や衣類がない、雪が降るほどまだ寒い、まだまだ続く余震や放射線の恐怖など数えたらきりがないほどのストレッサーと向き合わざるを得ません。
それに、現地に入り、ボランティアをおこなっている方たちの、長時間労働や過重労働もストレスを発生させ、疲労が目立ってきているようです。ぜひとも、ご自身の心身の声に耳を傾け、休息をとりながら無理をしないで援助活動をおこなって欲しいと心から願います。

真のストレスケアとは…自分自身の感情をコントロールし、人格を成長させていくことによって、人生をイキイキと機嫌よく幸福に生きることができるようになることです。
これは、決して他人がやってくれませんし、他人の人生を変わってあげれたりもしません。一人に一つずつの自分の人生です。
なので、決して他人のせいにしたりせず、自分自身で、「今の自分にできること」を考えて、取り組んでいきましょうね。

脳は成長したい欲求が強いらしいですよ!なので、成長感を感じると(=満足できると)、とっても脳は喜ぶらしいです(笑)。
では、今日も脳が喜ぶ良い1日になるように、お互いに頑張りましょうね♪

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